「感極まった人へ」 格言-102
『喜びと嬉しさに境界はない。共に涙で表れる。喜びは心を故郷とし、嬉しさは体の歓びを基にする。その二つに共通しているのは、共に言葉に出来ないである』
現実が人にもたらすものは、喜びか悲しみと普通である。平凡な平和で安全な日々の繰り返しは、穏やかさを人に与え、心が平らになる。
その日常が壊れた時、心も波立ち、荒波のよう荒れ狂う。それが感情をつくり出し、喜びと悲しみの涙として表出される。
それは、筆舌に尽くし難い現実に直面していることを表し、共にそれは言葉に出来ないのである。それをもし言葉に出来たなら、感情は一瞬にして消失する。