「光明を求める人へ」 格言-98
『沈黙は闇をつくり、詩は一筋の知性の光明となる。それは文字の力である』
言葉はイメージと意味を他者に伝える。その音を聞き手は自らの言語力(リテラシー)により、脳の中に意味とイメージを描き、その世界を見る。
沈黙はその映像と意味のない暗黒世界をつくる。その闇に一筋の光を与えるのが言葉であり、より美しい言語は、人間の脳に知性という真理の光を灯す。
詩の言語は、その指し示すものが現実の現象でありながら、その向こう側に見えない世界の何ものかを知性によって把えた、新たな意味を構成する。
文字にはその新たな言語空間を構造化する構成力がある。それが文字の力である。