「悲観に暮れる人へ」 格言-78
『悲観は今と未来の間に、静かに帳を降ろし、闇の世界へと誘う。それを打ち破るのは、暗い泥沼の中から咲き出で立つ一輪の蓮のような喜びと楽しみの想起である』
現状が思わしくなく、前途を果無む情況になった時、人は悲観する。気力を失い、希望を失い、絶望の一歩手前に至ってしまう。
その時、帳が降りて、光を失う。心が暗くなるとは、この時のことだ。そこで起死回生の如く、一輪の蓮がそこに立ち上がる。
どこからともなく、過去の記憶が想起される。それが、楽しかったことや、喜びの感情が突然沸き上がってくる。
その時心は光明を得て生き返るのである。