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アニメ「鬼滅の刃」鬼と人間の境界線は⁈子供の一言に納得

また「鬼滅の刃」のアニメが始まった。子供が見ていると自然と一緒に見てしまう。そんなある日、子供から「鬼っていつも人のせいにしてるよね?」と尋ねられた。その瞬間、ハッとした。そうか、鬼滅の刃で描かれている鬼と人間の境界線は、人のせいにするかしないかなんだと。

物語りの中で鬼は必ず、自分が酷い目にあった分、自分以外にも同じかそれ以上の苦しみを与えたいと言う。しかし主人公は、自分たちが苦しんだ分、他の人には絶対に同じ苦しみを味わわせたくないと言う。

何か事が起こった時、人のせいにするかしないか。それは先生の「最悪は最良」という言葉にも繋がる。それを試練として心を燃やすか、自分は悪くないと攻撃するか、いつも目の前には二つの分岐点が出現する。



人は途轍もなく弱い。心の中に常に鬼と人間が対峙している。理不尽な目に遭った時、同じようにやり返せば少しでも報われるのではないかと思い違いをする。劣等感に苛まれた時、人を羨む心はいつしか恨みに変わる。例えどんな理由があったとしても、誰かを傷付けた瞬間鬼となる。

だけど人のせいにしない主人公は、自分がされた事はそれとして、そうしてしまった相手の背景に思いを馳せ、最後は寄り添おうとする。自分の幸せを願うように人の幸せを願う。その想いは信念となり心を強くする。人を想える人が幸せにならない筈がない。

う~んと、一人納得しているとエンディング曲が流れてきて、これはアニメの話なんだと我に返った。子供にはちゃんと画面を見ていたのかと𠮟られたけど、子供の方がよっぽど真理を捉えている。やはり全ては我が師なんだと身に染みた時間だった。(記カピバラO)

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