「世界平和を求める人へ」 格言-135
『人の幸福は千差万別にも拘わらず、たった一つしかない。だがたった一つしかない幸福があるにも拘わらず描けないもの、それが世界平和である』
人は各々の価値観と様々な視点の元に幸福を描く。しかし、同じ幸福の形は一つもない。なのに各々はそれらを必ず手にする。その人成りに夢を形にし、幸福を手にする。個人の夢は叶うものである。
ところが、人類共通の夢であり、唯一の願いである平和だけは、未だかつて地球上に実現した事はない。それは一体どうしてなのだろう。原因は一つ。対話できないからである。自我の利益と優位性を守ろうとして、譲歩がないからである。
利益の追求と安全のみを主張し、他方の考えを聞き入れる対話を、人類は学び得なかったから、戦争は絶えまなく続いている。
今も、そしてこれからも人は人を殺して自国の利益を守る事しか考えつかないのである。それが歴史が証明している唯一の事実である。