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思い込み会話をしないで話が通じる、スムーズな交流のための聞き方

今、若者たちやインターネットの間で、コミュニケーション障害の略語「コミュ障」という言葉が通用になっています。

これは医学疾患ではなく、
・会話が通じない、噛み合わない
・意思の疎通ができない
・人と話すのが苦手
・空気を読むことが苦手など

対人とのコミュニケーション障害、いわゆる交流障害という広い意味で使われているようです。

対人交流に障害が生じるのは、対人恐怖という心理的要因が根差しています。
それを踏まえながら、ここではまずスムーズな交流のための第一段階「話の聞き方」について紹介します。

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目次

話が通じない、コミュ障が起きる原因は、思い込み会話

人は見たいように見て聞きたいように聞き、話し手と聞き手が全く違う世界を見て話しています。相手の言葉の意味を聞くのではなく、自分が想像した相手の台詞を確信して、それに応えています。
それを思い込み会話といいます。





思い込みで聞いているために、会話は噛み合わず、話は全く通じず、ちぐはぐなまま。
それぞれが頭の中で描いた映像で、了解し合っています。会話は一致していません。
一致していないにも拘わらず、一致していると思い込んでいるために、コミュニケーション障害が起きます。

原因は、思い込みです

人はなぜ思い込みをやめられないのか?



考え方、価値観、情報・知識の量、これらの違いが会話する二人の間に発生します。
人は自分が経験したこと、学んだこと以外のことは全く分かりません。認識できません。

自分以外のことは認識できないのに、
相手に訊くことなく、自分が想像した相手の台詞で判断していることに、気づいていないために思い込みをやめられません。


【思い込みの排除】
①私とあなたは違う、同じところは一つもないと認識すること。
 ↓
②思い込みは存在しなくなる。自ずと思い込みの排除ができる。
 ↓
③相手の言っていることはストレートに受け取ることができる。

コミュニケーション、会話の基本は、まず話し方より聞き方になります。

思い込みをしないための2つの聞き方

思い込みをしないで正しく相手の話を理解するための聞き方とはどうしたらいいのか。
これは対面の球技に例えられます。
     
バレーボール、テニス、卓球などと同様に、聞くとはレシーブのようなものです。
会話のスタートはサーブ。最初の言葉を発したときサーブ同様に始まります。
聞くとは、相手からボールを奪うのではなく、相手が打ったサーブを受け取ること。
受け取るとは100%受ける体制、聞き手は受け取るのみです。

受け取るのみの聞き方には
・相手の話を決めつけないこと
・聞く姿勢
が大切です。


決めつけないこと

人は、ここに打ってくると思ってそこに居ることは「ここに打ってこい!」といっているようなものです。あの人はここにサーブを打ってくると決めつけると動かない。

しかし、とんでもない所に来ると、腕が届かないからレシーブできません。相手の話をキャッチできないのです。逆に「なんてところにサーブしてんだ! 可笑しいじゃないか!」と相手のサーブの下手さを非難してしまいます。自分が聞き入れないことを、相手の言い方のまずさにしてしまうのです。

相手の話すことを決めつけてしまうと動けないために
順応性は無く、フレックス制も無く、会話がちぐはぐで成立しません。

相手の話を受け取らないで自分の言いたいことばかり言い放ち、相手もまた、ここに来ると思っているのに全く違うところに飛んでくるから、互いに理解不能状態に陥ります。

このように会話があちこち飛び、お互いに何一つ受け取れていません。
したがって決めつけないことが重要です。
決めつけないことを、会話では思い込まないといいます。

思い込みの排除が、会話の姿勢の第一歩です。


聞く姿勢

【スタンバイ】
どんな変化球がきても、どんな打ち返しをしても、受け取れ反応できるように準備しておくこと。順応性の高いスタンバイをする。スタンバイは決めつけないことが大前提です。

・予測しないでどこでも動けるように、中立に自由にしておくこと
・反応スピードが重要、何を言われても柔軟に心を動かせるようにスタンバイすること


【リラックス】
テニスではレシーブの人はよく手をぶらぶらさせていて固まっていません。どちらでも動けるようにリラックスしています。
ということは決めている人は、固まっている人、緊張している人です。

人間の体は身構えが緊張させています。心的構えと言いますが、それを取ってしまえば、ふわっと柔らかくなります。
構えが無いからどんな人とでも会話ができます。

すると、相手の会話形式に合わせ、当てはめて聞くことができます。


まとめ:解決法「思い込まずに、相手の会話形式に当てはめて聞く」



【聞き方の4つの心得】
・思い込みの排除(決めつけない)
・相手の考え方、情報、予見を持たずその人の価値観に合わせる。(中立で自由、柔軟な心)
・相手の会話の形式に当てはめる。その人の会話形式の中に入る。
・決して否定しない。合わせるとは否定しないこと。(私は私、あなたはあなた、はどちらにも否定はない)

この4つを心がけて聞くと、相手の話が清明に判り
「思い込まずに、相手の会話形式に当てはめて聞く」ことができます。

補:自分の会話形式に持ち込んでしまうとはどういうことか?
「これは違うよ、こうだよ」ということです。
相手の考えを否定して、考え方を変えさせて自分の形式に枠にはめ込むこと=否定するということ。また、良かれと思って、訊いてもいないのに教えることは否定を意味します。
自分に引きずり込もうとすれば、結果的に相手を否定しまくっていることになります。改宗、宗教を変えさせるようなものです。
相手もそれに従わないと論争になり争いになります。


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