日常生活や仕事上でのミスを減らす5つの方法!精神分析の教えを活用
無意識とは、一度認知しながら、抑圧により、しまいこまれた再認を待つ意識です。
私たちは行動や現象の結果を言葉にすることはできても、その動機や目的までは語れないということです。そのため体の不調や交通事故、日常の些細なミスなどは、「食欲が出ない」「接触事故を起こした」「書類を忘れた」などとは言えても、その理由は「ストレスが溜まっていたから」「疲れていたから」「焦っていたから」などの言葉で片付けてしまい、それ以上の思考が及ばず、意識はすぐに別な方に向いてしまうことがほとんどだと思います。
「意識は氷山の一角で大部分は無意識である」ということは、意識的な注意だけでは病気の予防や、交通事故の回避や、日常生活や仕事上でのミスをなくすことはできないということです。これでは何だか不安ですね。
ですが、精神分析の教えを活用することで、私は日常生活や仕事上でのミスを減らすことに成功し、ミスしてしまうかもしれないという不安も和らげることができました。
ここでは精神分析の教えを活かし、私が実践している「日常生活や仕事上でのミスを減らす5つの方法」をご紹介します。
まず日常生活や仕事上でのミスを減らすには、次の3つの知が必須です。
1.意識は氷山の一角で大部分は無意識である
2.錯誤行為(度忘れ、言い間違い、書き間違い、貴重品の喪失、思いがけないヘマなど)に無意識はあらわれる
3.ONとOFF(切り替え)
まず私はこの3つの知を取り入れました。
次に、この知をもとに行動を変えてみました。その中で実際にミスを減らすことに効果があったのは、次の5つの方法です。
日常生活や仕事上でのミスを減らす5つの方法!
1.注意していてもミスをしてしまう可能性のあることを念頭に置く
<ポイント>
間違えているかもしれないということを意識するだけで、ミスに気付きやすくなる。
2.ミスしてないかチェックする時は、1回目にした仕方とは違うやり方でする
例えば、〇+△=◇という計算結果が合っているかをチェックする時に◇-〇=△という検算方法があるように、1回目に行ったやり方とは異なる方法でチェックできないかを考えてみる。
<ポイント>
無意識が関与すると自分の見たいように見てしまう。だから自分がミスしていることに気付けない。異なる方法でチェックすることで無意識の関与を逃れられる場合があり、1回目と2回目の見え方の違いから、自分のミスに気付くことができる。
3.集中するところと、ぼんやりと全体をみるところを明確に区別する
例:同じ調子で作業を続けないで、特に集中するところ、少し集中するところ、力を抜くところ(私の場合、習慣として既に身についている動作を行う時など)といったように、切り換えながら全体の作業を行う。
<ポイント>
集中(ON)と抜き(OFF)の切り替えを行うことでメリハリがつき、それがミスの減少につながる。
4.反復作業をする時は区切りを視覚化して残すようにする
<ポイント>
A→B→C→D→A→B→C→D→A→・・・のような反復作業の時は、動作を抜かしてしまっても気付きにくいので、動作の区切りや終点の区切りを目に見える形で残すようにする。
例:紙に印をつける、場面を映像で記憶する能力を高めるなど
5.無意識を無意識のままにしておかないで意識化(言語化)する
<ポイント>
これを実践することで無意識を黙らせることができる。ただし無意識ゆえにそれを意識化するのは一人では非常に困難なため、私の場合は、精神分析者と共に行うようにしています。
以上の5つの方法を実践することで、私は日常生活や仕事上でのミスを減らすことができました。
精神分析の教えは、日常的に起こしてしまうミスの防止以外にも、病気の予防や交通事故を防ぐこと、その他数多くのことに役立てることができます。
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