セラピストの格言-26
『人は生まれてきた理由 を知り、生きる意味を作らなければ、生きていけない存在である』
人は生物学的生命としての「生」と、存在論的意味としての「生」の二つを生きなければならない宿命を帯びている。
唯生物学的生命を維持し、生き永らえているだけでは、人間は生存している訳ではないので、
生きていた証と、生まれてきた理由の必然性の確固たる存在的座標を見い出さない限り、
それを生きている、又生きてきたとは言えないのだ。
その事を人は悲しいかな、無意識的に知っている。
だから、生まれてきた理由は判らなくても、
生きていく、生きている、生きなければならない理由を意味として、
それを創造して、生きていくしかない難民である。