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「ノスタルジーに耽りたい人へ」 格言-179

『この世で最も微笑ましい光景は、赤ん坊の微笑である。それは言葉を持たない、純粋な笑いだから。何故なら、それを否定する言葉が存在しない故、笑いそのものだから


我々人間は、言葉を持った瞬間、そのモノ自体に触れることは不可能である。言葉を通してしかそのモノ自体に出会うことはない。常に言葉の汚染を受けた別モノを見、触れ、認識している。言葉に汚されず、物自体、存在自体であるのは、言葉を知らず、それを持っていない赤ん坊の時だけである。

その時は、言葉がないから記憶がない。知覚は脳の中にしまわれて再生できない。体が覚えているだけで、それを言葉にすることは出来ない。

我々がそれに触れるのは、ノスタルジーという感情がもたらす、とりとめのないイメージでしかない。絵にも言葉にもならないその感覚は、記憶の最も奥深くに貯えられ、その感覚の再現に、人はすべての時を費やして、生きていく。

言葉に出来ないそれこそ、人の生きている、生きていく意味となる。

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