「考えることを止めた人へ」 格言-177

『AIと人間の違いは、皮膚の柔らかさと温もりだけで、いわば生命と機械の差ということになる』
AIはPCの中のソフトでしか存在しないので、実際にそれが何であるか実体に触れることはない。機械ということも出来ないが、一応PCの中に在るとして、PCは機械と見做せばAIはその中に思考として動いて、人間の入力した質問に応える。一応対話の形式をとる。
既に人と人とのコミュニケーションが絶たれて久しく、AIとの対話が対話らしいというのは皮肉である。それだけ、人と人が会話できないし、しないのが現状である。
AIの対話は癒されるとか、安心する、淋しさが紛れるとか、まるでカウンセラーの様な受け答えをするソフトの文字に癒されるとは、人間社会の崩壊を意味する。あるイベントの川柳募集を中止した。それはAIが書いたか、人間が書いたものか、判別つかなかったからと説明していた。
今や知において、AIは人間の脳に侵入してきた。