「生きるとは何かを問いかけている人へ」 格言-172

『闇の中を当てもなく、歩いている。さ迷える心、さ迷える魂。確かなのは、前に踏み出す歩みだけである』
一寸先は闇というが、現実界を生きる人間にとって、一秒先何が起きるか判らない。災害は忘れた頃にやって来るし、それがいつなのか、誰も判らない。
人間が想った様には事は進まず、自然は法則に従い現象化し、人は私利私欲で世界を破壊し、人を殺す。いつ戦争が勃発するか、誰もそれを止められない。
確実なことは何もない。約束された事も何もない。世界中の人々が平和を願い、心を一つにしてそれを祈っても一人の為政者が、核のボタンを押してしまえば、祈りは無効とされてしまう。
確かなものはどこにも無い。在るのは、一人一人の歩みだけである。悲しいかな、その歩みは何処に向かっているのか本人に判らないことである。
しかし、一つだけ言えることがある。その歩みは、私の意志であり、それが生きていることを表す唯一の真実だということ。