Client Voice 2025

目次
- ○ 【8月】50代 女性
- ○ 【6月】70代 女性
- ○ 【5月】50代 女性
- ○ 【4月】70代 女性
【8月】50代 女性
「繰り返す手の痒み」
セラピーで、痒みは “愛されたい欲求” だと友人に聞き、先生の病気の本にも書いてある話をした。でも私は母にそんな感情がある実感がない。30才の時精神分析と出会い 母子関係の講座も聞き、そこから母への憎しみがフツフツと湧き上がり、約10年間母に不満と文句を言い続けた。
先生は、お母さんは「どうして欲しいの?」と私に聞いてきたかを尋ねた。私はハッキリ覚えてないが、ゴメンネと言ってはいた、そして最後は「どうしてそんなにお母さんをいじめるの?」と言われた、と。
先生は私に「今、お母さんにどうして欲しかったと言いますか?」と尋ねた。私は「(抱っこして)抱きしめて欲しかった」と即答した。感情が込み上げ嗚咽している私に先生は静かに「言えましたね」と言った。そしてしばらくただ優しい時間が流れた。
その日の講座で「愛を証明するには憎しみ」「愛の源は関心から始まる」「憎しみは愛の痕跡を残す」と言っていた言葉にハッとし、意識化された瞬間だった。
そして母の欲望が “愛” だと知った。
【6月】70代 女性
率直な今の気持ち
70代前半にパートに出る決意をして、2年と3カ月になりました。最初はドキドキで、続けていけるか、不安でいっぱいでした。
先生から「言われた通りにすればいいんだよ、ロボットになれば良い」と教えていただき無我夢中で働かせていただきました。しかしどこかで「ねばならない!こうすべきだ!」を相変わらずやってしまっている。そして疲労が溜まってしまっている自分に気づきました。
レクチャーの中で「すべての事に意味とか、価値をつけるのではなく、それに対応する。対応能力は絶対に固定観念を持たないフレキシブルな対応」と言っていました。
ほんとうに柔軟な対応など、できていませんでしたので、これは意識して、職場だけでなく、どんな場面でも必要であることに気づかされました。自分で知らぬ間に造っていた檻から一歩抜けだせて、肩の力も抜けて、とても楽になりました。
ほんとうに、これからなんだ!
「70代は、青春を生きる」ともおっしゃっていた先生、年齢をわすれて、前へ前へ進んで生きたいと思いました。
【5月】50代 女性
3月のミュージックセラピーのテーマは『3、山、燦』。曲目の説明の後、部屋が暗くなり音楽が流れ始める。どういう心持ちで聴けばいいかわからず、周りを見た。先生は目を閉じて、ゆったりとした姿勢で聴いている。
私も目を閉じてみた。音が近くて、きれい。視覚が遮断され聴覚だけになるからだろう。数メートル先でピアノが演奏されているような感じがする。身体の力を抜き、音楽を聴いてみた。
3曲目の最初で音が途切れた。一時中断したが無事に再開。こんなことは初めてだという。先生はそれさえも分析してしまう。全く無駄がない。
私は今回のテーマの3という数字に惹かれて、ミュージックセラピーに申し込んだ。自分のテーマと音楽のテーマの一致は何をもたらすのか興味があった。そして、全身に響くバイブレーションを体感できた。思った以上に威力のあるセラピーだった。
【4月】70代 女性
先生との出会いは33年前になります。
夫との関係で、訳の分からない不信・不安・孤独感の中で子育てをしていた最中でした。
「思っていることを言えば良いんだよ」と嫉妬心を伝えてもいいんだ と教わりました。言ってはいけないと思っていたので、恐る恐るの実践でした。そして、電車通勤の夫を "朝、駅迄送る” という提案でした。
「良いお天気ねー」そんな会話さえ苦手な二人でしたが、いつの間にかバカみたいな会話ができるようになっていました。「グチを聞いてくれたので乗り越えられたよ」と定年迄続いた最後の日に言われました。
その後もいろいろありますが自分を知る学びは、悩みの原因が分かり、対処法を教わり、実践し、その結果、安心と幸せの境地に至るのだと思いました。