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「本当の自分を知りたい人へ」 格言-167

『人が嘘をつき、偽りを語るのは、本当の自分を隠したいからである。それは、その自分こそ、自らが最も忌み嫌う自分だから


そもそも本当の自分とは何かの疑問が生じる。真の自分をそれだと証明できることが、人間には出来るのだろうか。本当の自分が真の自分に換言した時、真の自分をどうやって証明するのか、新たな問いが発生する。

私が私を規定しようとする限り、その不可解性に出会う。規定される私と規定する私の区別はどの様に説明、構造化できるのか。

される私とする私が同一では成立しないし、違っていたならそれは他者の語らいで、真実とは証明できない。唯その規定を受け容れるのみである。

その単純な承諾が人間にとって最も困難なことである。自らが否定した自分は、悪であり、存在価値のない死体だから。

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