「怒りを抑えられない人へ」 格言-158

『怒りの破壊力を情熱の探求心に変換できたのが天才である。それは、常識と不可能を知性によって破壊し得たからである』
人は誰も反発心と排除から始まり、その不快を取り除くために攻撃性を身に付け、自分を守るための自己防衛として、破壊的行為を支える怒りの感情を持つに至った。
人間の心には「怒りが初めにありき」なのである。訳して人は、初めに和や、親和性、愛着を学んでいるのではない。自分を守ることが第一義の生命保存の法則からいえば、排除が先なのである。
その攻撃的破壊力を、正にダイナマイトが山を穿ちトンネルをつくるように、常識と不可能のカベを破壊し、その向こう側の未知を切り拓く情熱こそ、天才の知性の成せる術なのである。