「夢を追いかけている人へ」 格言-155
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『理想や欲望は幻想に過ぎない。人はその幻を手に入れたいという壮大な妄想に取り憑かれて夢を見続ける夢遊病者である』
生物として生存し続けている単なる人は生き物ではなく、何かに向かってそれは目に見えない、五官で把えることのできない、或る何モノかに向かって、それを手に入れたい、持ちたいと願いながら、生物界を生きている不可解な存在である。
動物のように唯種の保存の為だけに生きているのではない人間は、八十億人まで増殖し、地球の定員を超えて、地球の気候を変えてしまい、今や自らの首を絞める気候変動をもたらし、存続の危機に在る。何のための地球であり、人類の存在なのか、今や全く解らなくなっている。
それでも人は生きている。何を目指して。解らないが、一つだけ解っていることは、人は目に見える物質以外の何かを求めていることである。それが「愛」なら、今頃地球は愛と平和に満ちているだろう。