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ブログ  精神分析家の徒然草 

《美しい日本》徒然草-139

日本の四季は美しく、色鮮やかで、瑞瑞しく、緑に赤に青く白く鮮烈な色が組み合わさった一幅の錦絵の様に自然は整然とし、静かな佇まいを見せている。そこに季節毎に虫の音や鳥の鳴き声、蛍の光、月の明かりなどが音と光のシンフォニーを奏でる。

景色をそれらが更に自然をそれ以上の何かとして、目も耳も肌も五感の総てを美に誘う。気温も温度も、雨も風も雪も陽光も、四季折々に変化して、装いを新たにして現れる。その変化はまるで魔術師のようだ。いつとはなく季節は移り行き、迫って来る。



地球上で最も美しい自然を持った国は、日本以外になく、おそらく地上の楽園は南の島ではなく、この日本だと思っている。民族性や政治・国体はとまれ、自然の中で生きていくだけを思えば、日本は地球上に残された最後の楽園である。

2024年8月12日(月)の毎日新聞の一面の見出しが目に飛び込んで来た。それは『氷河消滅の瀬戸際』である。更に三面に『永久凍土も縮小』『温暖化融解する南極』が。記事を読むと「2100年までにアレッチ氷河はほぼ完全に消滅する」とあった。

その記事はこう終わっている。「世界の氷は急激に変化して回復不能な事態になってしまう転換点『ティッピングポイント』を迎えてしまったのだろうか」



それは疑問符ではなく、三面では「-はもう目の前に迫っている。今すぐに行動に移さない限り、私たちを待っているのは破滅しかないのに…」と書かれてある。既に破滅は予測ではなく、確信になっているのが判る。

もう既に猶予は無いと言っていた時代は終焉を告げ、成す術も失い、打つ手も対策もなく、唯その時を待つだけの処に来ているのが現状だと知る。

美しい日本、美しい地球はもう戻れない状況に陥ってしまった事を覚悟して受け入れなければならないのだ。起死回生の奇跡を待望するしかないのかもしれない。

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