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「人間の本質を求める人へ」 格言-138

『殺戮を止めない人類が、生物として野獣にならないでいられるのは、唯笑いを解する生物だからである


霊長類といわれる所以は、記号を操り、それを理解し、それでコミュニケーションできるからである。記号や文字は視覚的だが意味は見えない。それを人類は形にして表してきた。それを文化という。

人間は唯、種を保存し、継いできただけでなく、目に見えない物を伝え、その下に集団をまとめて世界をつくり、生活を形づくった。それを文明、文化という。目に見えないものを形にした最高傑作は、神と魂を地上に表したことである。表現という手法こそ、その形を超えた創造力である。その力を霊と言ったのだ。

しかし、その創造は破壊と一対のもので、それは功罪半で、結局人類は今尚これを克服していない。それは笑いがそれを中和してきたから、罪が上回らずに今日に至る。笑いは、意味が無意味であると知った時の感情表出の形態であるから。

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