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Client Voice 009

【 60代 女性 】

Musicセラピーに参加した。今回蘇廻先生はオーディオルームの設備をまた新たにされ、「祈り」をテーマに楽曲を厳選されていた。私達は美しい音楽、更に増した響きと潤いあるまろやかな音に、体も心も包まれた。

そして今回ふと、『このMusicセラピーは理論の具現化だ』と認識した。“流れてくる音楽”は黄金比の運動。それを支えているのは完璧なオーディオルームの「環境」、その環境は壁・天井の適切な材質・高さで構成され、程よく反響し、一部には吸収板も設置されているとのことだった。更に今回新たに設置された「仮想アース機器」は余分な電流を放出する機能だと説明された正に理論で語られている「人間が養育され、生きていくための環境」の要素である、「反応」と「受容」と「適度な放出機能」ということに、ピタリと附合している。
(先生はいつも「私はすべてラカン理論で一貫している」と言われる、今回もそのことが証明された)

その適切な環境に身を置き、そこには確かな言語をもったΦとしての分析者の存在があり、黄金比のシニフィアンのような美しい音楽の流れの中で、主体は陶酔し(その時間内に限ってだが)至福を得たと言えるだろう。

祈りの音楽に包まれながら、まずは自分と同居人それぞれの自律を祈り、そして平和を祈った。

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