「人間の未来を考える人へ」 格言-118
『文明の終焉は、戦争によってもたらされるのではなく、文化を創造する知の荒廃によって、生活がシステム化され、味のない貝殻のようなものでしかなくなるためである』
インターネットとAIが家庭に普及した現在、個は存在しなくなった。単なる1つのパスワードでしかない。
もしくは数学に置き換えられて、実体は記号化されて、人間の想像力とコミュニケーションは必要なくなった。単なるデータのやり取りが絶え間なく、地球を駆け巡っているだけだ。
そこに心はあるのか。人間の情も心の交流も、そのデータに乗っかっているのか。何もありはしない。
戦争はアナログだから、人の数と武器の多さで決まる。デジタルはアルゴリズムで決まる。コンピューターの演算能力で決まる。それは、0と1の二つの数字で決まる。
結局この世の存在はあるかないかの「0」と「1」で構成されていて、人間の心は最初から文明には考慮されていない。