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「言えない人へ」 格言-113

『言いたいのに言えない人は、自らの主体を放棄し、他者の主体を優先するが為に、放逐された主体は冥界をさ迷う浮遊霊と化し、行き場を失い、唯 呻吟する


人が言いたい事、即ち語りたい事は唯一、欲望である。ラカンは「語る主体」と言った。主体が語るのではなく、欲望を語ることで、主体が生まれるのである。言いたい事が言えないとは、正に欲望を捨てた姿そのものである。

自我は主体の手先でしかなく、自我は単なる欲望の歩兵でしかない。欲求が満たされれば消えてしまう、唯の消耗品である。マトリックス(映画)が描いているエージェントがそれである。

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