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幸せになるための心の指針15のルール【4~6】

LAFAERO1では精神分析家が作成した【COR 15】があります。
CORの意味は、Client (依頼人)  Obey (従う)  Rule (ルール)です。

クライアント様がコンプレックスやトラウマを中々解消できず苦しんでいる姿をみて、幸せへの近道として、過去に振り回されないために、心の指針として精神分析家が作成しました。
妄想や根拠のない不安や迷いを断ち切り、前に進むためのマイルストーンとして示したものです。

【COR15】
1.言われた通りにする
2.すぐやる
3.人のせいにしない
4.そのまま聴く
5.捏造しない
6.けど、でもを言わない
7.比べない
8.すべてにYES
9.妄想しない
10.現実を見よ
11.一喜一憂しない
12.教えたがらない
13.前を見る
14.一歩を踏み出す
15.人を評価しない

15のルールは、一つ一つとても分かりやすい日本語ですが、正しくその意味を理解し受容しないと効果は表れません。
そこで真の意味を精神科学の視点から、前回のルール【1~3】に引き続き、【4~6】を紹介します。

【4~6】は、ルール【1~3】を行うための前提になります。

 

【関連コラム】
⇨ 幸せになるための心の指針15のルール【1~3】
⇨ セラピストの格言-39

 

目次

しあわせになるルール4:そのまま聴く

「そのまま聴く」ということは、言葉をそのまま受け取ること。意味を付けないこと。言語として受け取るのみということです。
その言葉を発した人(言表行為者)、その意味(言表内容)は関係ありません。
しかし受け取るのみは、中々難しいことです。


なぜ難しいのでしょうか? その原因には二つあります。

【言葉に感情がついたとき】
好き嫌いとか、何となく嫌だとか、人は感情が伴って言葉を聴いています。
また、同じことを言われても、発した人により印象は変わってしまいます。
例えば、大好きなAさんに言われると素直に聴けるが、嫌いなBさんに言われると反感を持ちます。
言語に感情をつけて聴くと、ありのまま聴くことはできません。


【言葉に自分の意味をつけたとき】
そしてもう一つ、自分の意味をつけて聴いていることが殆どです。
例えば、「赤い林檎」とAさんが発したとき、Aさんの言った赤い林檎と自分が想い描いた赤い林檎は同じものでしょうか? 自分のイメージで、赤い林檎を想像していないでしょうか。
Aさんは木に実った林檎を思い、自分はスーパーに並んだ真っ赤な林檎をイメージしたかもしれない。しかし、「林檎」という言語は、林檎 🍎というだけです。


【そのまま聴くために】
・言葉と感情を切り離す
・言葉と自分の意味を切り離す
・言語のみを受け容れる
この三つをするためには、語っている内容だけに注目することです。

しあわせになるルール5:捏造しない

「捏造しない」とは、その言語だけそのまま受け容れるということ。妄想しないということです。

【捏造する理由】
それは自分を守ろうとする、有利に持っていこうとする自己保身が働くためです。これがある限り、人は捏造を止めることができません。

捏造は事実を捻じ曲げます。この心に気づかない限り妄想は止まりません。捏造も止まりません。そのため「あなたのせい」になり、ルール3「人のせいにしない」ができなくなります。自我欲、自己保身、もっと言えば自分だけがよければいい。自分を守ろうとする保身は拭い難く、過剰になってしまいがちです。

自分に有利に持っていこうとすると、嘘が嘘を呼んで捏造が膨らんでしまい苦しくなり、結果抜け出られなくなります。

頭の中で妄想して捏造していることなので、現実とかけ離れていても、それが事実と思い込みます。すべては自分の頭の中の心的事実です。自分だけの事実、どこにも真実はありません。現実でもありません。
ルール4「そのまま聴く」でいった、感情と意味に自己保身がプラスされたものが捏造になります。


【捏造しないために】
・自我欲を捨てること。損得勘定を捨てること。
・有利であれ不利であれ事実を事実のまま受け止める勇気、受け取る勇気を持つこと。
・現実を受け容れる能力を身につけること。
そのための言葉はルール10の「現実を見よ」です。

しあわせになるルール6:けど、でもを言わない

「けど、でも」とは、否定を前提にして話す接続詞です。
では、なぜ否定を前提にした「けど、でも」を言ってしまうのでしょうか?
素直に「はい」と言えないのはなぜでしょうか?


【けど、でもの効果】
否定することにより、何もない自分が隠蔽され防衛できます。
他者が発言したことに対して、否定すれば自分が恰も意見があるように錯覚できます。
しかし、誰も何も発しないとき、自分自身から発する意見や思想、欲望はあるでしょうか?
何も無いから、否定することにより自分の存在が現れる、という効果があります。


【けど、でもとは】
他者と齟齬の場合は、使用する言語が違います。他者を受け容れ、自分との違いを対話により合意点を導き出すことです。「でも、けど」は言語のない人が使用する自己保身の言葉です。

また、「でも、けど」は言い訳のときに使われます。「けど‥‥」「でも‥‥」というように最後まではっきり言えません。素直に聞くと、癪に障るとか感情的に反応しただけです。


【けど、でもを言わないためには】
・自分は無知だと受け容れること
・言い訳しないこと
・素直になること
・私だけの自分(主体)を持つこと


【関連コラム】
⇨ セラピストの格言-38

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