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セラピストの格言-20

『理解できないから異常、できるから正常、という基準は全く意味を成さない


 

人が他者の心を、内面を、或いは無意識までを理解することは容易ではない。

何故なら、人間は眼に視えるものしか認識できないから。
心を観知したり感知する器官を持ってないので、解りようがない。

なのに他人の心を解ったというのは、自分の心との照合に頼っての判断でしかない。
その判断基準の我が心の認知も、その正しさを証明できる人も事もない。

それ故他者を、自分も含めて、正常か異常かを語る能力も資格も、人間にはないのだ。

 

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